タイトル ウムクジアンダーギー 料理作り
店  名 石垣島の土産物店で「素」を購入
店の場所 自宅
系  統 郷土料理 沖縄料理 おやつ
食べた 日 2004年6月

YUMIZO、2月末〜3月に沖縄の石垣島に行ってきました。

その時のお土産に買って来たのがこれ。
紅芋の「ウムクジアンダーギーの素」です。
ウム=芋のことらしいです。

沖縄の揚げ菓子というと「サーターアンダーギー」が有名ですね。
東京でもたまに駅の構内の沖縄物産販売コーナーなんかに並んでいるのを見かけます。
子供の握りこぶし大の丸くて甘いドーナツ。
お土産屋さんにはサーターアンダーギーの素も何種類か売っていました。
ノーマル、黒糖味、紅芋味等々・・・。

でもYUMIZOはちょっと変わったこれ、「ウムクジアンダーギー」なるものを選びました。
作り方は簡単。粉をボールに開けて、水を加えて混ぜて、ダンゴにしたものをぺったんとつぶす。
で、どうやらそのつぶした所に三本指の跡をつけるのがミソみたい。それを油で揚げてできあがり。
三本指の跡というのはどういう意味なのか・・・・
火の通りをよくするとか?
それとも何か伝統的ないわれがあるのか?
その辺の所は書いてありませんでした。

粉は赤紫の紅イモに白い粉が混ざっています。材料を見ると砂糖の他、くず粉なんかも入っているみたい。

さて、油で揚げて数分。ぷっかり浮いてきてカラっとしたら出来上がり。

素の袋に印刷されている写真と同じような感じに出来ました。

アツアツの所を食べてみると・・・・!! モチモチ!
サーターアンダーギーの固めのドーナツっぽい食感とはまるで違う、モチモチ感。
このモチモチはくず粉が入っているからなのか?
北海道で食べたジャガイモの「イモダンゴ」に通じる感じです。
甘くて、モチモチしていて、おイモのネットリ感と風味があって、おいしいです。

あれ、でもこれ、なんか食べたよね、どっかで・・・・と思ってったら、石垣島の郷土料理店「ゆうな」で食べた盛り合わせセットの中に入っていた「紅芋のてんぷら」だ!!
 ( →「ゆうな」のページ参照)
そうか、沖縄名が「ウムクジアンダーギー」だったのか。
・・・・でも「ゆうな」で食べた時には三本指の跡はついていなくって、キレイな丸でした。
いろいろ土地ごととかで微妙な伝統があるんだろうか???


サーターアンダーギーといえば、YUMIZOは子供の頃、家でニセモノのアンダーギー???を食べていました。
南国・サイパンで生まれ育った父は当時の同級生の中に沖縄から来た人たちも多かったらしく、彼らから聞いたと思われる「沖縄のドーナツ」と称するものを母に作らせていました。
天ぷらを作った時に余った天ぷら粉に砂糖をドバっといれて、練ってから、大きいスプーンで油に落として揚げていくんです。
団子状ではなくホットケーキぐらいの生地の固さでした。揚げると3センチほどの形がいびつな(笑) ドーナツのできあがり。
沖縄なんて行ったこともないし沖縄料理なんぞ食べたことも見たこともなかった母が何となく作っていた「沖縄のドーナツ」は、天ぷらの日に食後のデザート?として食べてました。
近年、沖縄の食べ物がたくさん紹介されるようになって、サーターアンダーギーが売られているのを見るたびに、多分、父の完成予想図はこれだったんだろうなと想像しています。